おいしさと美しさに覚えた感動を、生まれ育った街にも
パン職人としての歩みを始め数年が経過した頃、参加した講習会で出会ったのが岐阜県にある有名店「トラン・ブルー」のデニッシュでした。おいしさと美しさに魅了され、この感動を地元に届けたいと決意しました。
そこから、東京都内の有名パティスリーや「トラン・ブルー」に勤務。9年半勤めた「トラン・ブルー」ではスーシェフ※を任されるに至りました。こうした修行を経て、念願だった、地元でのベーカリーオープンを実現することができました。
※店主の補佐や店主不在時に調理を総括するシェフのこと。いわゆる副料理長。
東武東上線鶴瀬駅から徒歩2分の場所で、添加物や保存料を一切使わない、製法もとことん突き詰める等、こだわりが詰まった約90種類のパンを販売しています。さらには、ラスク等の焼き菓子だけでなく、パティシエの経験を活かして作ったプリン等も。
産地にこだわったフルーツを使ったデニッシュを、フルーツの旬の期間毎にご提供。瑞々しいフルーツ、フルーツ毎に使い分ける自家製クリーム、噛んだ瞬間にパリッと弾け芳醇なバターの香りが広がるデニッシュ、そのいずれもが主役の商品です。それぞれのおいしさと食感が互いを引き立て合う相乗効果をお楽しみください。
勤務していた岐阜県から遠く離れた地元の埼玉県で創業したことから、フルーツ等については店舗に近い仕入先を新たに開拓する必要がありました。ただし、自身の舌で確かめた本当に自信を持って提供できるフルーツのみを使う、というこだわりはどうしても妥協できませんでした。そのため、苦労したことが、私の求める品質のフルーツを安定的に確保できる仕入先を見つけること。たくさんの方と話をして情報を収集し、試行錯誤を繰り返すことで、ようやく頼れる仕入先と出会うことができました。
創業にあたっては、オーブンや冷蔵庫の購入、内装工事など、様々な費用を支払う必要がありました。そこで、信用保証協会を利用して資金調達をすることに。創業準備中に信用保証協会の存在を知りましたが、書面のみのやり取りを想像していました。実際には担当の方が店舗に来て、親身に話を聞いてくれたことで今では親しみを感じています。
生のオレンジを一晩シロップに漬け込み、自家製カスタードとクリームチーズにのせて焼き上げた「オランジェ」です。優しい甘さと、生のオレンジならではの程よい酸味が口いっぱいに広がります。
前日から仕込みを始め、早朝から丁寧に生地を折り込むことで、バターの風味と層の食感が最高の状態に。「クロワッサン」は相当に手間がかかるため数が限られる一品。焼き上がりは昼頃なので見つけた際にはぜひ!
代表 綿貫 享 様
ご担当者の方は、店舗での面談で話を聞いていただいただけでなく、その後も定期的にご来店いただいています。新商品の感想や、店舗の目が行き届きづらい部分についてのアドバイスをいただくこともあり、非常にありがたく感じています。
これから先も、頼りになるだけでなく、相談などがしやすい親しみを感じられる存在でいてほしいと思っています。
Boulangerie Coton(ブーランジュリー コトン)
(2022年1月時点)