事業性を丁寧に評価し、既存借入の借換えへの道筋をつける
サポート内容
創業60年以上のゴム製品製造業者です。
大川社長は、取引先のために品質を追求することと、安定的に自社の利益を確保することの両立を図るべく、取引価格適正化等の改革に取り組んでいました。
このような中、当面の資金繰りを安定させる必要があったことから、資金調達に向けて当協会に相談いただきました。
当協会担当者が、工場を訪問して作業現場や改革の取組状況を確認しました。従業員の皆さまの品質に対する並々ならぬこだわりからは、書面だけでは見てとれない将来性が感じられました。加えて、大川社長の事業に対する熱い想いから、事業の成長を後押しする必要性を感じました。
当協会では、当面の必要資金の調達だけではなく、今後の安定的な利益の確保にも役立つよう、事業計画を策定した上で既存借入金を借換えすることを提案しました。
借換えを行う過程では、信用保証協会という中立な立場を活かして、各金融機関にて借換えを行うための調整・目線合わせを実施。結果、合意形成に至り、全金融機関での借換えが実現しました。
自社で取り組んできた改革の効果に、借換えによる返済負担の軽減効果が加わることで安定的に利益が確保できるように。
これまで以上に取引先のための品質の追求に集中できる環境が整いました。
家庭用LPガスボンベの安全弁における最重要部品の「Oリング」「パッキング」等は国内生産において有数のシェアを誇ります。
「金属」と「ゴム」を接着する複合部品は、高い品質と安全性を厳格に求められる自動車製造や医療の分野で活用されています。
代表者 大川 克彦 様
信用保証協会に相談したところ、工場内の現場の様子を確認するだけでなく、改革への取組状況について丁寧にヒアリングしていただきました。決算書の数字だけではなく、現在取り組んでいることや、私の経営に関する”想い”を汲み取っていただいたことが最も嬉しかったです。
困っているときだったからこそ、当社のために考え、行動に移していただいたことは忘れません。